2009年6月アーカイブ


先日、Cine Gear Expo というイベントがL.Aで行われました!

このイベントは Hollywood ではかなり大きな撮影機材の展示会で

最新の機材や開発中のカメラ、照明、クレーンなど

さまざまな Hollywood 式の機材を見る事ができるのです。

先日わたくし、そこに行って参りました!はい。

そして場所はここ ↓

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バーン!! あの有名な Paramount Pictures!そのスタジオ内なのです!

なかなか Paramount のスタジオに入る事なんてできないので、非常に貴重な体験!

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『 数々の名作はここから生まれてきたのかぁ〜 』と辺りをキョロキョロしながら

スタジオ内をズンズン進みます。

そして会場内はこんな感じ!!

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うぉぉ〜!!すげ〜!!テンションが上がります。

目まぐるしくたくさんの最新機材がっ!!

映像業界に関係のない人には全く響かない、なんてマニアックな世界!!笑

各業者のみなさんは、ここぞとばかりに営業してきます。

『 You はでぃれくたーなのかい?』『 だったらコレが最高だよ! 』などなど。笑

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↑ 室内には照明関係の機材もたくさん。

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↑ こんなのや!!

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↑ こんなのまでっ!!

う〜ん流石 Hollywood!!これで撮影してみたいっ!!

そんな機材がわんさかありました。

中でも今回、目立ったのがこちらのカメラ。

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はいコレ!『 RED ONE 』というデジタルのカメラでございます。通称 RED。

35mm のフィルムのようなクオリティで撮影できるこのカメラ。しかも価格も安い。

今、Hollywoodの業界中がこのカメラに注目しております。

どこのブースに行っても RED ばっかり!RED に付属するアクセサリー商品を

いろんな業者が作ってました。今回、僕の中で気になったのはそこですね。

このカメラはもうすでに世の中では使われていますし、日本にも存在します。

僕は使った事はないので、帰国したら使ってみたいっすね。

まだまだ改良点はあるようですが、REDがこれから主流になっていくのは間違いないですね。


が!


しかし!


『 僕はフィルムがいい!フィルムが好きだ!REDもいいけど、フィルムにしましょう!』

と声を大にして叫んでいく次第でございます!押忍!


あと、気になったのが、最近よく映画になってますが、3Dの映像!

3Dメガネかけてみるやつ。

REDを2台くっつけて3D映像用のカメラを作っている業者も目立ちましたねぇ。


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↑ おまけの写真。こんなに大っきなカキワリ(背景の雲の絵)も
 スタジオ内にありましたぁ。でけー


という会社をご存知でしょうか?

この会社はぁ〜

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ど〜ん!!L.Aにあります、超有名な広告代理店さんでございます。
全世界にTBWA グループの会社が250社もあり
日本にも TBWA / HAKUHODO という会社がございます!
Pepsi だったり、Apple の ipod だったり、Nissan だったり、adidas だったり
それはもうすごいクライアント相手に、すごい広告をバンバン作り出しいるのです!

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※ 有名すぎて説明なんて無用です。

実はつい最近、この会社の方と知り合う事ができまして
会社に遊びに行かせてもらったり、Short Film を一緒に作る機会があったんで
ちょっとご紹介しようかと。

まず、ビックリするのがこのオフィス!!
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とにかくオシャレ!!かっこいい!!遊び心があって!!
なんて素敵な空間なんだ・・・とすべての来客を確実に圧倒します!

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建物の中なのに樹が生えてたり!ここでみんな打ち合わせしたり
ご飯食べたりするのです。日中は天井から日差しをギンギンに浴びます!

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しまいにはバスケットコートまであるんです!!まじかぁ〜!!
仕事終わりにやるそうです。へぇ〜

遊びの空間だけでなく、仕事もみなさんバキバキです!
ここでは見せられないくらい、ひろ〜いスペースにたくさんの人が働いておりまして
日々世界に向けて素晴らしい作品を作っておるのですね。すごい!!

こういう空間でモノを作っていたら、そらぁいいものできますわ・・。
と、『 すごいなぁ 』を連発してました。笑
有名な建築家のフランク・ゲーリーさんが設計したようです。

そして僕がここで出会えた方が・・・はい!こちら ↓
新沢崇幸どのと浅井雅也どのです!!

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※ 左がADの浅井くん、右奥がコピーライターの新沢さんです。肉食ってますね。

この二人は日本の TBWA / HAKUHODO から出向でL.Aに来ており
たまたま連絡をもらいまして、それからのお付き合いでございます。

このお二人の実力は相当すごいもんで
記憶に新しい、AdFest 07のYoung Lotus で日本人初のグランプリを勝ち取った
凄腕の2人です!ボクシングで言うなら東洋太平洋チャンピオン。

さきほどちょっと書いてましたが、この二人と Short Film を作ったんです。
TBWA の社内コンペでの Short Film を作るにあたり
『 Directorをやってもらえないか?』とお二人に依頼されまして
5月末まで必死に作業してましたぁ!そして完成っ!!やたー!!

とっても素晴らしい作品を手伝うことができました。ホント2人に感謝です!!
L.Aでの撮影!楽しかったです。うまくいけばみなさまにお披露目できますんで
もしそれができれば、詳しい内容はその時お話することにしますね。お楽しみに〜。

というわけで、TBWA / Chiat / Day のお二人でした〜!!ありがとうございましたぁ〜!
実はこの二人ともう一本作ろうとしてます・・・ぐへへ・・・これも楽しみだな・・・

はい。筆記試験の2週間後、実技試験を受ける事になったわたくし。


なぜ2週間後なのか?
それはWEBで予約をしたので、そこしか予約が取れなかったからです。笑
本当は電話で予約をすると早いらしいのですが

『 英語で電話 』というもっとも難易度の高いミッションを
しかも、実技試験の予約!という most important な状況で行うことに
ビビった僕は、WEBでの予約にすることにしたのでした〜。21世紀は便利やわ〜。

でも、実際たくさんの人が試験を受ける訳で、
予約をとるのは結構大変です。時間がかかります。

さて、実技試験・・・・

思い出すのは日本の教習車。懐かしいですね。
誰もがあの車に乗ったはず・・・『○○○ドライビングスクール、仮免許運転中』
なんてプレートを付けて路上を走ったものです。


しかし!!

なんと!!

ロスには!!

教習車が!!

存在しません!!!


げぇ〜!ホントです。
こっちは自分の車、もしくは他人の車、もしくはレンタカーを
自分で!自分で用意しなくてはいけないのです!
う〜ん、合理的というかなんというか。すごいシステムです。

幸い僕は、micca から受け継いだ ナイスな20年モノのレガシーを持っているので
その辺は心配いらなかったのですが・・・なんと!試験直前になって

『 同乗者が必要かも!!』という問題が浮上してきたのです!!

この問題は、簡単に説明しますと
実技免許を受ける受験者は、隣にカルフォルニア免許を持っている人(3年以上)
を同乗させて試験に臨まなくてはいけない、というルールがあったからです。
そりゃ免許持ってない人が、どうやって自分の車を教習所までもってくるんだ!!
という話になりますよね。

しかし、僕は事前の情報で
『国際免許を持っている人は、同乗者がいらない!』ということを知っていたのですが
友達から『 いや、国際免許持ってても同乗者は必要だよ 』と試験2日前に言われ
Webなどでいろいろ調べても、全くその確認の情報を得る事ができなかった僕は
とっても心配になり、これで誰も連れていかなくて
試験が受けられず、また2週間先延ばしになるのは嫌だ!!といろいろ想像し!

急遽、最近知り合った僕の同世代で、『 ロスの若手映画監督&コメディアン 』
という異様な肩書きをもつ アッキー こと北村昭博 という友人に
『 ちょろっとDMVに来てもらえないだろうかぁ? 』と連絡をしてみたのです!

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※ はいこれ。世界の北村昭博です。

そして教習試験当日。
心の広いアッキーは『 全然OK 』と午前中にもかかわらず来てくれました。
ホントありがたい!

意気揚々とDMVのカウンターに行き、手続きを済ましているとき
アッキーが一応確認で『 僕は必要なんだよね? 』と受付のお兄ちゃんに聞くと・・・

『 いや、君は必要ないよ、だって彼(おれ)国際免許持ってるじゃん。』

『 ・・・・・ 』

アッキーすまん! いらないって! 同伴者いらないって!
世界の北村監督を朝っぱらから呼び出しておいて、本当にすみませんでした。
でも心の広いアッキーは『 全然OK 』とそのまま付き添ってくれる事に。

『 俺が教習中面白いから、写真撮ったりしててよ! 』『 お、いいね、それ! 』
なんて待ち時間に車内で2人盛り上がっていると・・・。
体格のいいおばさん?おねえさん?の教官らしき人が近づいてきました。

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※ 前を通っているのが教官・・・ 撮影:アッキー

しかし!!

『 あなたは降りなさい 』と、いきなりアッキー乗車拒否!!

『 え〜!乗ってちゃあかんの?? 』

『 NO !! 』と怒られてしまい、じゃあ写真だけでも・・・
とアッキーが車外から僕と車と教官を映そうとしたら
しまいには『 NO !! もし写真撮ったらコイツ(俺)を落とすわよ! 』
なんて言われるしまつ。げぇぇ。何てココロの狭い・・・

出だしからマイナスポイントで、ちょっと不機嫌の教官・・・う〜ん最悪だ。
しかもボソボソ小さい声でしゃべるから、何言ってるのか聞き取りにくい!
僕が聞き直す度に、機嫌がどんどん悪くなるぜ・・・くそぅ・・・

まぁ、実習自体は、DMVの周りをぐるぐると回って
『 はい、そこ右 』とか『 そこ左 』『 斜線変更して 』とか『 止まって 』とか
そんな簡単な指示しか出されず。終始無表情の教官。
太っているせいか、終始汗を拭いていた教官。

15分くらい乗って、はい。しゅうりょ〜ぅ!!

細かいミスはあったものの、無事に合格〜〜!!やた〜!
教官は僕に採点表を渡し、そそくさと行ってしまいました・・・一瞬やな・・ホント
で、先日紹介した免許はこのあと2週間くらいで届きました!

という訳で、結局アッキーは何もする事なく
僕の路上教習が終わるまで待っててくれたのでした。。。笑 ホント申し訳ない。
でもアッキーありがとう!笑 おかげで俺、免許受かったよ!
この日はもちろんアッキーにご飯など、いろいろお礼をしまして、その日から
よく遊んでもらう仲になったのでした。笑

アッキーこと北村昭博という人間は本当にいい人(おかしい人)で
才能にあふれている優秀な映画監督です。リンク張っておきますんで
みなさま、彼のプロフィール&ブログ、是非ご覧下さい!面白いっす。
もうすぐDVD出るんだってさ〜すげ〜。

↓ 新進映画監督 北村昭博オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/akihiro-kitamura/

カルフォルニアでの免許取得!なかなか一筋縄ではいかないもんですな。
とっても楽しい経験になりました〜。とさ。


ということで、前回お話した免許の続きの・・・教習所の話!

免許の試験!懐かしい響きですねぇ。
僕はかれこれ大学1年生の真冬に、山形の教習所に合宿でやった以来です。はい。
まぁ、あとは免許の更新やらなんやら・・・
みなさんも教習所は何かと記憶にあることでしょう。

ロスにもちゃんと教習所ってのがありまして
その名前を『 DMV 』といいます。Department of Motor Vehicles の略でございます。
『 DMV 』は、アメリカのありとあらゆるクルマ関係のことをすべて行う場所でございます。
ナンバープレート、クルマの売買、証明書などなど・・・
とにかくクルマの事はまず『 DMV 』から!となるのですね。う〜ん、わかりやすい。

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※ 僕が通ったとこは Santa Monica の DMV 。写真は違う場所っす。

さて、実際何をするのか!?また日本のように何時間も講習をうけるのか!?
高い金払わなあかんのか!?などなどいろいろな疑問が生まれます。
日本の場合、最速で約2週間、お金で言うと30万円くらいの費用がかかります。
さてロスはというと・・・・・何と!!

筆記試験1日!実技試験1日!計2日間で取れる!
費用 $50( 5000円 )くらい!!むちゃくちゃ安い!

何なんだ!この日本との差は!?
L.Aのクルマ社会における免許のすごさというか
誰でも取れる!誰でも運転できる!という考え方がこのような
価格破壊やシステムを作るのでしょうかね。よくわからんがすごい。むちゃくちゃだ。
誰でも取れる!と。だけどそんなんだから、みんな運転がかなりヘタクソです。笑

はい。という訳で初めは1日で合格可能な筆記試験です。
これもいきなりDMVに行きます。予約もなく突入してOKです。
予約をした方が、待たずに早く受けれるそうですが、場所によっても異なるようで。
DMVに入るとまず『START』と書かれている受付的なところに行きます。

先ほど言ったように、いろいろな目的で人々が訪れます。結構な行列・・・
その列にドキドキしながら並びます。(何を聞かれるのか、ちゃんと伝えられるか?とドキドキ・・)
そして「 ボクはメンキョがホシイんだな。 」と
片言の英語で受付のおっちゃんに話します。
すると申し込み用紙と整理番号の書いた紙がおっちゃんからもらえます。

おぉ、まずは第一段階クリア!
電子辞書を片手に申し込み用紙に書いていくんですが、う〜ん何やら難しい単語がたくさん・・・
まぁ、間違ってたら何か言ってくれるだろ。の精神で
番号を呼ばれるのを、またしてもドキドキしながら待ちます。

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※ こんな感じでみなさん待ちます。ひたすら待ちます。

ポーン!という気の抜けた電子音とともに、僕の番号がモニターに表示され
指定されたカウンターへ参ります。そしてカウンターのおばちゃんにいろいろ聞かれ
パスポートだなんだ、いろいろ見せられ、たしか30ドルほど払わされます。

そしたら『 あんた次は写真撮るから。その次はテストやから。 』
と、室内のはしっこの方に行って、写真と指紋をとられます。

しかし!ここでしくじった俺!なんてこった・・・
この時撮った写真がまさかそのまま免許の写真に使われるとは思ってなく、
( なぜなら日本は写真は最後に撮るじゃない?)
そしたら普通の素の状態で映ってしまい、ちょっと後悔・・・普通の写真だ・・あぁ・
これからDMVで免許取る方は、この時点で合格したつもりのナイスな顔で写りましょう!!

さて、そうこうしてるうちに学科試験!
これがまたけっこう適当で、時間も個人個人バラバラで、いっせいに始める事もなく
制限時間もなく、ざっくりやらされます。
そして何と!Santa Monica のDMVは日本語で受けられるのです!おお!
日本の免許の試験とそんなに変わらんので、ちょっと勉強しておけばサクサク
進めます。はい。

でも、英文を半ば強引に日本語訳してるもんで、たまに変な問題があるのです。
例えば・・


Which of the following is true about safety belt?

a : They make it more likely you will drown if your car goes into a lake or river.
b : They keep you from being thrown clear to safety, which lowers your chances of
surviving accidents.
c : They increase your chances of survival in most types of accidents.

は・・・


以下のどれがシートベルトについて正しいか?

a : あなたの運転する車が湖や川に入っていってしまった時、おぼれやすくなる。
b : 車から投げ出されないから、事故で生き延びる可能性が減る。
c : ほとんどのタイプの事故での生き延びる可能性を高める。


正解はもちろん c ですが、
b とか、ん?どういう意味だ?と考えてしまい、逆に混乱します。笑

36問中、30問正解で合格!『 余裕だぜ〜!へいへい!』といい気になっていたら
事前に聞いてない問題がそこにあったのです!!げげ!
みんな問題用紙1枚だけやってるのですが、
日本語でうけた日本人だけ(僕だけ)2枚問題用紙をもらっているのです!

『 はて?なんじゃこりゃ? 』とよく見てみると
英語の標識だけの問題用紙ではないですか!!なるほど〜
日本人の英語力のなさがここまで反映されてるとは・・・う〜ん、ショック。

『 しかし!国際免許でこの数ヶ月間 L.A 中を走り回ってた俺にとっては
 こんな問題屁でもねぇぜ!へいへい!』

・・・そしたら3問くらいその標識問題でミスしてた・・・・あはは

まぁ、それでもなんとか PASS できて、次の実技試験に挑むのでした!

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※ これが仮免的なものになるようです。コレをもらってその日は終了〜。

さぁ!実技試験は2週間後!おお!ドキドキするぜ!
ということで、今回は長くなってしまったので、実技試験の話は次回に持ち越し!
う〜ん慣れない外国での教習所・・・やっぱり結構大変だ!