みなさん、どもども〜
ボンジュール♪
僕はこの1週間 フランスはカンヌにおりました。
なんとか頑張って3年連続で行きました世界の広告祭「 カンヌ ライオン 」
CANNES LIONS international festival of creativity。
今年は60周年ということもあり、すごい人。
↑ 完全に浮かれている。笑
毎回来る度に、たくさんの人と出会い
たくさんの作品を見て、刺激を受けて帰ってくる訳ですが、
今年はすごく特別... というか、ショックというか
いつもと違う感じがしてました。個人的には。
うまく言えませんが、僕が感じた事はいくつかあります。
まず、フィルム と フィルムクラフトの部門での反応が
会場で一番盛り上がっていたという事。
近年いろいろなネット媒体、モバイルやら、新しいテクノロジーを使った広告など
そういう新しい試みの広告が盛り上がっていたように感じていたのですが
久し振りにフィルムの力、映像の力を感じてしまいました。
もちろん僕がフィルムのディレクターなので
そこを意識しているからだとは思うのですが
何となく全体的に一度原点に戻るというか。。。
他の部門の受賞作品に目新しいものがなかったりするせいなのかもしれないのですが。
↑ 授賞式の様子です。
アワードが始まる前に過去のフィルムのグランプリ作品が流れていたのですが
僕の師匠である中島信也Dir の『 日清カップヌードル / hungry? 』が流れて
会場から拍手が起こってました... やはり凄いCMです。流石師匠。
残念ながら今回、日本がたくさん穫れた賞はデザインの部門だけ。
デザインは圧倒的でした。ゴールドたくさん。
しかし、それ以外の部門はぱったり。かつてサイバー部門で日本が賞を総なめにしていた時に
比べると全然残念な結果になってしまいました。。。
フィルム部門に至っては、Short List にもほとんど入らず。。。いやぁ〜 悲しい。
何だかもう、とにかく
世界との差を感じたというか、圧倒的に何か違うものを感じてしまいました。
コンフェデ杯のブラジル VS 日本 のような。
先ほども書きましたが
僕はディレクターなので、主にはフィルムの部門での見方が強いのですが
まぁ、とにかくShort List に選ばれているような作品は、全てのクオリティが凄い。
カメラだったり、撮影の規模だったり、役者、編集、VFX、音楽
今の僕では、すべてにおいて追いつけない差を感じてしまう作品ばかりでした。
そもそも企画もクライアントも違うし、バジェットの差だったり、スケジュールの差はあるものの
ゴールドを受賞した作品の中には、頑張れば日本でもできそうなものもたくさんあったように思います。
では、なぜそこのステージに日本が上がれないのか?
今回カンヌに参加していた日本人の方の多くが思ったはず。
企画なのか?演出なのか?技術なのか?制作会社なのか?広告代理店なのか?はたまたクライアントなのか?
全部関係しているんですよね、きっと。
日本全体の意識をもっとあげなくてはいけないし、何とかしてその世界との差を埋めなくてはいけない。
すべてのポジションの人が、です。
このままではこの差はどんどん広がっちゃうのかなぁ〜とか心配になります。どうしたものか、と。
しかし、僕は代理店側の人間でもなければ、クライアントでもない。
僕ができる事は、監督として映像のクオリティを上げるという事。
そして世界で戦えるレベルで映像を作っていかなくてはいけない、という事。
世界の作品を目の当たりにしながら
何度も自分に言い聞かせておりました。
自分自身、もっともっともっとその意識を高めなくてはいけない。
そしてもっともっとたくさんの事を勉強しなくてはいけないと思いました。
全然まだまだ足りないですね。いやぁ〜 ホント凹みます。笑
でも、僕ひとりでは何もできないんですね。
一緒にものを作っていく制作チーム、技術スタッフ
広告代理店の皆様、クライアントさん、共通の目的をもつ『 チームのチカラ 』で作り上げる。
たくさんのプロフェッショナルなチカラが集まってひとつのカタチになる。
カンヌをはじめ、いろんな広告祭がありますが
ただ世界の作品を見て勉強する、だけではなく
僕はその『 チームのチカラ 』を高める為にみんな集まっていると思ってます。
カンヌでは毎日いろいろな人とご飯を食べ、名刺を交換し、いろんな話をします。
( 昼間っから飲みます。笑 )
そして人を知るんですね。そのチームを作る為に。
まぁもしかしたら、今後一緒に仕事をしないかもしれないし
今まで通りのチームで仕事をするかもしれないですが
やはりカンヌという同じ時間を共有した者同士は、何か強いものを感じます。
凹んでばかりではダメですね、前を向かなくては!世界と戦わなくては!
ここで一度リセットできます。過去は振り返らず、また来年のカンヌに向けて意識を高めます。
「 圧倒的 」なモノを作る為に。僕自身ももちろんですが、僕らの世代がもっと頑張らなくては!です。
そんな気持ちが改めて湧きました。はい!!真面目にそう思いました!!
あ、そうだ今回そんな日本劣勢の中、盛り上がっていたものがありました。
電通さんのセミナーでアーティストの Perfume さんがなんと出演、パフォーマンスをするという
日本でも話題になっていたやつです。 やはり前評判どおりすごい人気で人がたくさん並んでましたが
僕はしっかり並んでたので、正面の見やすい席で見させて頂きました。
↑ これはそのセミナーのポスター
真鍋大度さん、菅野薫さん、MIKIKO先生たちの演出により
めちゃくちゃ凄いパフォーマンスを見る事ができました。いやぁ〜凄かった。最高でした。
連日の遅くまでリハーサルを繰り返していたそうで、そのかいもあって見事大成功!
会場中スタンディングオーベーション!!拍手喝采となりました。
日本の作品が劣勢の中、凄く誇らしく思えました。( 僕はだた見てただけですが... 笑 )
う〜ん!!流石!!!!Perfumeチーム!!!
ありがたい事に、今回、大度さん、菅野さん、MIKIKOちゃんと
カンヌでご飯をご一緒できたりもしたのですごく嬉しかったですね。ホントすごい人達です。
全然話は変わりますが
そのカンヌのフェスティバルで
毎年行われている、ビーチサッカーの大会がありまして
それにカンヌ日本代表として参加しました!!日の丸の重み!!
僕は 2006年で出て以降、2回目の参加です。
カンヌ2013ビーチサッカー日本代表の皆様
PARTY高野くんと。
結果は残念ながら予選敗退となりましたが
これもチームの結束を深める、素敵な出会いでした〜!!!
楽しかったです!!ありがとうございました!!!
えらく長々と、久し振りに書きましたが
いろいろ詰まったとても充実したカンヌ2013となりました。
出会った全ての人々に感謝です。ありがとうございました〜!!!
日本でも引き続き宜しくお願い致します〜!!!
さぁ、明日からめちゃくちゃ忙しくなりそうなんで
今まで以上に死ぬ気で頑張りま〜す!!ひぃ〜!!!!!
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